弊社代表取締役社長 金子は日本がここ数年において、余りにも立て続けに起きる各種災害によって苦しんでいる方たちが増え続けている事、そして毎回、その度に希望を糧に立ち上がろうとする被災者の気持ちを折ってしまうように、さらなる災害が続いてしまっている状況に心を痛めていました。
この方たちに何か少しでも、心の支えになるような想いを届けることが出来ないかと考えている中、ローマ教皇が「PROTECT ALL LIFE(全ての命を守る)」という活動で来日する事を知り、
ローマ教皇へ被災者の悲しみを伝える信書を届け、全国の被災者の方へ希望の祈りをいただこうと考えました。こうして、日本や世界の被災者の皆様へと希望の光となるようなメッセージを発信したい、という同じ
想いをもった有志たちが集まり、活動を始めました。
メンバーとの話し合いをしている際に、津波に押し流される7万本の松の木の中、唯一残った奇跡の一本松の映像を見たことを思い出し、
あの木はどうなったのだろうという話になりました。2011年3月11日に起きた東日本大震災時の大津波にのみこまれた陸前高田市
高田松原の中で、たった一本だけ残った松の木です。
復興のシンボルでもあったその木は、海水の影響ですでに枯れて、切られてしまっていましたが、その事を悲しんだ私達は、何故か、
きっと、この木に会えると感じました。そして、ついに、この木を探し出しました。この木から十字架をつくり、そして陸前高田市に
お戻して、被災者の方々に奇跡の一本松が戻ってきたと感じていただきたいと思いました。
そしてローマ教皇にも、十字架にお悔やみと祈りをいただこうという事から「奇跡の一本松、支援プロジェクト」がスタートしたのです。
すでに枯れて切られてしまっていた「奇跡の一本松」ですが、様々な多くの方のご理解とご協力のなか、その姿を十字架として新たに復活させる事ができたのです。
そうして制作された2本の十字架は、2019年11月26日に教皇の祝福を受け、1本は教皇へ献上させていただくことができました。
ローマ教皇に祝福をいただいたもう1本の十字架は、切られてしまった「奇跡の1本松」の蘇ったとして、被災者の方々の希望というシンボルと存在になれるよう願いを込めて、2019年12月23日クリスマスイブ前日、イブの想いと共に被災地である陸前高田市へと戻されました。
また、今回のプロジェクトに様々なご協力をいただいたヴァチカンのガリレオ・ファンデーション代表ジョン・マカフリー様より教皇の
想いを込めたお手紙をいただきましたので、読み上げさせていただきました。
陸前高田市の戸羽市長より、「被災者への想いを感じた。日本や世界中の被災者にとって強い希望になる」とのお言葉を頂戴するとともに、ローマ教皇、ジョン・マカフリー様、弊社、代表取締役への感謝状を贈呈いただきました。
また、市から今後の活動を願い、支援プロジェクトメンバーにも感謝状をいただきました。
十字架と共に、私達の想いとローマ教皇の想いを込めた信書、「IGUNARU」イグナル、光との融合も教皇にお渡しすることができました。この、「IGUNARU」というのは“これから良くなっていく”という想いを込め、東北の方言「いぐなる」という音と重ね合わせています。
(以下「IGUNARU」より一部抜粋)
世界中に苦しみや悲しみを抱えている被災者が多くいること、私たちは決して忘れてはいけないと考え、少しでも世界を明るく、希望に
満ちたものにするために、金子コードは、これからも日本中、世界中へ心の支援の輪を広げるべく、メッセージを発信し続けていきたいと思っています。
皆様のご支援と、ご指導によって、もうすぐ90周年を迎えられるということに心から感謝し、これからも皆様のお役に立てるような企業を目指します。
我々の活動が一人でも多くの方に伝わり、被災者の方達への想いを一時でも感じていただき、この経験を忘れることなく皆で「頑張ろう、日本」と希望につなげていこうと感じていただければ幸いです。