金子コード

奇跡の一本松、支援プロジェクト The Miracle Pine Tree Support Team

2019年11月26日、「奇跡の一本松、支援プロジェクト」メンバーの代表として、弊社代表取締役社長 金子智樹がローマ教皇に謁見する栄誉をいただきました。 国内外の企業および教育機関で構成されたチームでの、被災地復興支援活動をご紹介いたします。

ローマ教皇の祈りを込め・・・

弊社代表取締役社長 金子は日本がここ数年において、余りにも立て続けに起きる各種災害によって苦しんでいる方たちが増え続けている事、そして毎回、その度に希望を糧に立ち上がろうとする被災者の気持ちを折ってしまうように、さらなる災害が続いてしまっている状況に心を痛めていました。
この方たちに何か少しでも、心の支えになるような想いを届けることが出来ないかと考えている中、ローマ教皇が「PROTECT ALL LIFE(全ての命を守る)」という活動で来日する事を知り、 ローマ教皇へ被災者の悲しみを伝える信書を届け、全国の被災者の方へ希望の祈りをいただこうと考えました。こうして、日本や世界の被災者の皆様へと希望の光となるようなメッセージを発信したい、という同じ
想いをもった有志たちが集まり、活動を始めました。

【奇跡の一本松、支援プロジェクト】

メンバーとの話し合いをしている際に、津波に押し流される7万本の松の木の中、唯一残った奇跡の一本松の映像を見たことを思い出し、
あの木はどうなったのだろうという話になりました。2011年3月11日に起きた東日本大震災時の大津波にのみこまれた陸前高田市
高田松原の中で、たった一本だけ残った松の木です。

復興のシンボルでもあったその木は、海水の影響ですでに枯れて、切られてしまっていましたが、その事を悲しんだ私達は、何故か、
きっと、この木に会えると感じました。そして、ついに、この木を探し出しました。この木から十字架をつくり、そして陸前高田市に
お戻して、被災者の方々に奇跡の一本松が戻ってきたと感じていただきたいと思いました。

そしてローマ教皇にも、十字架にお悔やみと祈りをいただこうという事から「奇跡の一本松、支援プロジェクト」がスタートしたのです。

すでに枯れて切られてしまっていた「奇跡の一本松」ですが、様々な多くの方のご理解とご協力のなか、その姿を十字架として新たに復活させる事ができたのです。
そうして制作された2本の十字架は、2019年11月26日に教皇の祝福を受け、1本は教皇へ献上させていただくことができました。

  • ■ローマ教皇、支援チーム 学生リーダーの松元大氏(中央)、代表取締役社長 金子智樹(右)
    ■ローマ教皇、支援チーム 学生リーダーの松元大氏(中央)、
    代表取締役社長 金子智樹(右)

       
  • ■ローマ教皇より、被災者の方々への悲しみを癒し、そして希望の明日のために、祈りと祝福をいただく。
    ■ローマ教皇より、被災者の方々への悲しみを癒し、
    そして希望の明日のために、祈りと祝福をいただく。 
     
     

被災地に届ける想い

ローマ教皇に祝福をいただいたもう1本の十字架は、切られてしまった「奇跡の1本松」の蘇ったとして、被災者の方々の希望というシンボルと存在になれるよう願いを込めて、2019年12月23日クリスマスイブ前日、イブの想いと共に被災地である陸前高田市へと戻されました。
また、今回のプロジェクトに様々なご協力をいただいたヴァチカンのガリレオ・ファンデーション代表ジョン・マカフリー様より教皇の
想いを込めたお手紙をいただきましたので、読み上げさせていただきました。

陸前高田市の戸羽市長より、「被災者への想いを感じた。日本や世界中の被災者にとって強い希望になる」とのお言葉を頂戴するとともに、ローマ教皇、ジョン・マカフリー様、弊社、代表取締役への感謝状を贈呈いただきました。
また、市から今後の活動を願い、支援プロジェクトメンバーにも感謝状をいただきました。

  • ■陸前高田市 戸羽 太市長(左)から感謝状をいただきました。弊社、代表取締役 金子智樹(右)
    ■陸前高田市 戸羽 太市長(左)から感謝状をいただきました。
    弊社、代表取締役 金子智樹(右)

       
  • ■陸前高田市 戸羽市長(中央)、岡本副市長(市長左隣)と「奇跡の一本松、支援プロジェクト」メンバー。
    ■陸前高田市 戸羽市長(中央)、岡本副市長(市長左隣)と
    「奇跡の一本松、支援プロジェクト」メンバー。 
     
     

信書 ~「IGUNARU」イグナル、光との融合~

十字架と共に、私達の想いとローマ教皇の想いを込めた信書、「IGUNARU」イグナル、光との融合も教皇にお渡しすることができました。この、「IGUNARU」というのは“これから良くなっていく”という想いを込め、東北の方言「いぐなる」という音と重ね合わせています。

(以下「IGUNARU」より一部抜粋)

  • その光は、とても強く
    しかし、どこか優しく
    まるで、この悲しみや死を清め
    覆い包むかのような温かい光を
    放っているように見えました。
    まぶしく、幻のように、ぼやけた光の中で
    視界が少しずつ広がっていく中から
    現れたのは強く命の力と光りを放っている
    十字架のような輝きを放つ 一本の松の木でした。

    まるで天に届くかのように
    まっすぐに立っていたのです。
    それは私たちを癒し、心に力を与える
    特別な木の輝きを放っていました。
    7万本以上あった松の木
    それが全てのみ込まれた中で
    唯一生き残った、奇跡の木だったのです。

  • 教皇の(祈り)ブレスを頂き
    教皇の無限の愛と包を感じ
    その愛を、悲しみを背負った全ての人々に対して
    「この奇跡の一本松が、このような形で新しく生まれ変わり、
    全ての被災者の心を癒し力を与えるシンボルとして復活し、戻って来た。」
    と人々に感じて頂けるように・・・

    そして、世界の被災地の被災者たちにとって
    希望となり、新たな道標となり、人々を癒し光と命
    そして希望と強さを与えられるような
    存在になって欲しいと願い祈っていきます。

奇跡の一本松、十字架

  • 木材:奇跡の一本松

    デザインイメージ:
    平和の象徴「オリーブ」と平和のシンボル「鳩」を描き
    希望を表現しました。
    鳩のくちばしには美しく開花したオリーブの枝を加え、
    飛び立ち蘇っていく流れを描いています。
    また、24K、22K、18K、12K、プラチナ、銀などを施し、
    復興への輝きを少しづつ、しかし確実に光を戻し、
    人々に届ける様子を表しています。


世界中に苦しみや悲しみを抱えている被災者が多くいること、私たちは決して忘れてはいけないと考え、少しでも世界を明るく、希望に
満ちたものにするために、金子コードは、これからも日本中、世界中へ心の支援の輪を広げるべく、メッセージを発信し続けていきたいと思っています。
皆様のご支援と、ご指導によって、もうすぐ90周年を迎えられるということに心から感謝し、これからも皆様のお役に立てるような企業を目指します。

我々の活動が一人でも多くの方に伝わり、被災者の方達への想いを一時でも感じていただき、この経験を忘れることなく皆で「頑張ろう、日本」と希望につなげていこうと感じていただければ幸いです。